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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第10章 グラビアデビュー

その日もいつものように艶かしい下着を履かされて
圭子はお天気コーナーの本番を迎えようとしていた。

「毎度、パンチラだけじゃつまらないな…」

ディレクターの木ノ下はマンネリに怯えていた。
一瞬だけ映される圭子のパンチラ…
番組へのリクエストで『もっとパンチラが見たい』そんな意見も数多く届いていた。

一瞬だけの写りこむ画像ではなくて
もっとパンチラを長く映せと言われても
あんまり調子に乗っていると放送倫理に引っ掛かってしまうかもしれない。
けれども、数少ない視聴者を満足させてあげなければ
マンネリとなって、やがて視聴率が下降するに決まっている。

だから。木ノ下は秘策を思いついていた。

メイクも終わり、今朝も超ミニスカート姿の圭子を見つけると
「圭子、ちょっと、ちょっと」と手招きして
こんな朝早くから使用されることのない会議室に圭子を連れ込んだ。

「なんのご用でしょうか?」

ただでさえ本番前にはナーバスになっているのに
わざわざスタジオから遠く離れた会議室に呼び出されて
圭子は少々イラついていた。

「うん…ちょっと君に頼みごとがあってね」

木ノ下は手にしていた紙袋をゴソゴソと漁って
中から小さな楕円形の卵のようなものを取り出した。

「お前さあ、感じているときの顔が男心をそそるんだよ
だからね、今朝のお天気コーナーはそんな圭子の表情を視聴者にサービスしようかと考えているんだ」

「まさかカメラに映らないアングルで私の体を弄ろうとでもいうんですか?」

「あははは、まさかぁ…
いくら僕でもそんな大胆な事はしないよ
ただね…コイツの力を借りようかと思ってね」

そう言って木ノ下は卵型のモノを圭子に握らせた。

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