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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第15章 青天の霹靂

「おおっ!そりゃあいい!
圭子さんと仰いましたか…どうですか、この屋敷でメイドとして働いてくれませんか?」

当主の久は圭子のこしらえた味噌汁の味で
ガッチリと胃袋を掴まえられて
すっかりと惚れ込んでいた。

「ふん!そう言い出すと思ったわ
どうせ、私の手料理なんか食べたくもないんでしょ!」

辛辣な言葉を吐きながらも
妻の瑠璃子も圭子ならきっとメイドが務まるだろうと目論んでいた。

「ちょ、ちょっと待てよ!
彼女の意思を蔑ろにするなよ
彼女だってやりたいことがあるだろうしさ」

息子の準は、圭子がアナウンサー志望の夢を持ち続けているだろうからとストップをかけた。

「ああ…それもそうだな…
どうだろう?無理にとは言わないけれど
もし良ければお願い出来ませんか?」

圭子にしてみれば願ったり叶ったりだった。
ヒモ男に骨の髄までしゃぶられたくないと
着の身着のままでここに飛び込んできたのだから
この屋敷を退去してもゆく宛はなかった。

「こんな私で良ければ…
どうぞ、このお屋敷に置いてください」

圭子は思わずその場に正座して
三つ指を揃えて浅香家の面々にお辞儀した。

「よしっ!決まりだ!
それじゃ時間一杯までこの娘にメイドの仕事のレクチャーを頼むよ」

私は仕事があるので
幸恵とはここでサヨナラだけど
何かあったらすぐに帰ってくるんだよと
久は別れを惜しむようにきつく幸恵にハグをした。

二人を引き剥がすように
ダイニングルームの扉が開いて
「旦那様、お時間でございます」と
社長専属運転手の安田が飛び込んできた。

家族の誰もがバッドタイミングだと
一斉に運転手の安田を睨んだものだから
何が何やら意味もわからず「申し訳ございません」と訳もわからず謝った。


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