この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第6章 浅香夫妻
早朝にホテルをチェックアウトすると
そのまま空港へと向かった。
「夕べは疲れたのかい?」
瑠璃子の目の下には、うっすらとクマができていた。
「ええ…だって、あなた激しかったんですもの」
「そうか?エヘヘ…
俺もまだまだ捨てたもんじゃないだろ?」
久は疲労感を浮かべる瑠璃子の表情に
自分とのセックスが激しかったせいだと信じて疑わなかった。
「ねえ、あなた…
また近々、海外旅行がしたいわ」
「う~ん…どうだろう…
次回は、息子に会社を引き継がせてからかな?」
そんなに長くは待てないと思った。
「じゃあ…私、ひとり旅をしてみようかしら?」
「えっ?一人で?」
「ダメかしら?」
「ダメじゃないけど…
英会話も出来ないのに楽しめるかな?」
「大丈夫よ、今回にしてもホテルマンや飲食店の人たちは
片言でも日本語を話してくれたじゃない」
「まあな…
じゃあ、また旅行したくなったらいつでも行っていいよ」
「ほんと?まあ!嬉しいわ!あなた、大好きよ」
飛行機の座席に座って瑠璃子は
人目をはばからずに久にキスをした。
『やっぱり海外旅行ってのは人生観を変えてしまうんだな…
ひとり旅でもなんでもするがいいさ』
帰国したら、早速、瑠璃子を抱いてやろうと
やけに元気になった自分の股間を擦りながら
久は満足そうに微笑んだ。