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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第6章 浅香夫妻

早朝にホテルをチェックアウトすると
そのまま空港へと向かった。

「夕べは疲れたのかい?」

瑠璃子の目の下には、うっすらとクマができていた。

「ええ…だって、あなた激しかったんですもの」

「そうか?エヘヘ…
俺もまだまだ捨てたもんじゃないだろ?」

久は疲労感を浮かべる瑠璃子の表情に
自分とのセックスが激しかったせいだと信じて疑わなかった。

「ねえ、あなた…
また近々、海外旅行がしたいわ」

「う~ん…どうだろう…
次回は、息子に会社を引き継がせてからかな?」

そんなに長くは待てないと思った。

「じゃあ…私、ひとり旅をしてみようかしら?」

「えっ?一人で?」

「ダメかしら?」

「ダメじゃないけど…
英会話も出来ないのに楽しめるかな?」

「大丈夫よ、今回にしてもホテルマンや飲食店の人たちは
片言でも日本語を話してくれたじゃない」

「まあな…
じゃあ、また旅行したくなったらいつでも行っていいよ」

「ほんと?まあ!嬉しいわ!あなた、大好きよ」

飛行機の座席に座って瑠璃子は
人目をはばからずに久にキスをした。

『やっぱり海外旅行ってのは人生観を変えてしまうんだな…
ひとり旅でもなんでもするがいいさ』

帰国したら、早速、瑠璃子を抱いてやろうと
やけに元気になった自分の股間を擦りながら
久は満足そうに微笑んだ。

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