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第12章 根負け

彰「ああ…了解…それまでお預けって事ね…明後日も無しにしとく？」

絵美「ううん…そこはいっぱいして欲しい…」

彰「…分かったよ…困ったら連絡して…隆寄越すからさ…」

そうあっさり言われて少しムッとしたがこれが彰だとため息を吐いて…

絵美「そう言えば舞子が…彰の友達の伸夫くん…だっけ…あの子に声掛けられたらしいよ？ナンパ？爆笑してたけど…」

彰「！？マジ？あいつ見境いねぇな…全く…でもなんで爆笑した訳？」

絵美「…聞いてないから知らないけど言って笑いまくってたの…そんな人なの？」

伸夫の方が気になっての確認だったらしい…

彰「良い奴だけど女の子に飢えた猿…見境い無いんだよ…」

絵美「クスクス…猿って友達でしょ？」

彰「本人にも言うから大丈夫…猿は猿…クス…」

絵美「ねぇ…さっきの話しだけどこれほんとに大丈夫かな？」

お試しとは言え付き合うと言うそれが心配らしい…

彰「クス…大丈夫…嫌なら振ったら済む…それでもってなったら対応するから安心して付き合って見て…以外に凄かったりして…」

絵美「クス…そうね…ちょっとね…あれだけ言われちゃうとね…悪い気はしないしその執着が心配で…一応彰君に言って置こうと思って…明後日は話しよりして欲しいし…」

彰「クス…OK…隆には援護させないから素のそいつ見れるはず…絵美さんのおめがねに叶うと良いね…」

絵美「もう…楽しんでるでしょう…人事だと思って…」

彰「そんな事ないよ…とりあえずすぐに隆止めて置かないと…アイツ後輩に激甘だから…」

先に喫茶店を出て帰ってから隆に電話した…

彰「お前の後輩いたろ？」

隆「ん？なんだよ急に…」

彰「絵美さんに今日呼び止められてさ…」

隆「！！…アイツなんかやったのか？」

彰「違う違う…お試しで付き合って貰えたんだよ…夏休みの7月限定で…根負けしたらしい…それで素のソイツが知りたいから援護しないで欲しいって…」

隆「…クス…あいつやるな…そう言う事なら分かった…絶対何も言わない…助けてもやらねぇ…」

彰「大丈夫か？それ心配してわざわざ俺に頼んで来たんだからな？お前後輩には甘いからな…」

隆「大丈夫だ…そんなんで助けて力貸してもすぐに振られて終わる…その点は本人もちゃんと分かってるはずだ…彰…いい事教えてくれた…クスクス」