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童顔の青年
第12章 根負け
絵美「…うん…ありがとう…でも忍がいい…」

彰「クス…良かったね?大事にして貰って…やり過ぎは駄目だから…舞子さん心配してたよ?」

絵美「…後で話す…じゃ…」

忍に連れて行かれて彰はため息を吐いて隆への口止めを忘れたと思ったが大丈夫かなとすぐにそこを後にした…

一人居なくなったなと思いながら多分近々舞子も居なくなる予感がした…あの二人はセットのように連動している…

彰は感傷に少し浸ってすぐに切り替える…1番望んでいる形で解消したと…

絵美を連れて歩いていた忍は…

忍「あの人すげぇかっこいい人だね…言っとくけど…逃がさないからね?」

絵美「クス…うん…良いよ…それで…ごめんね…あんなに怒ったの初めて見た…可愛い顔の人…怒ると凄く怖い…びっくりしちゃって何も言えなかった…」

忍「ちょっとむかつく…他の男の話ししないでよ…部屋連れて行く…」

そう言って忍の部屋で絵美はお仕置きだと言って散々焦らされ悶絶した…

結局舞子に忍を紹介したのは2日後で散々愚痴を言われて2人で誤って許して貰った…

舞子は2人を見て羨ましいと思い自分も良い人見つけようと少し思った…

休みが終わり隆がどうやら忍から聞いたらしく彰にも自慢げに報告して来て我が事のように喜んで居た…

大和「…おい…良いのかよ?」

彰「良いんじゃね?余計なこと教える必要ない…お前も彼女居るんだろう?過去は綺麗に蓋しとけよ…」

大和「…お前…冷たくねぇ?」

彰「無いね…優しいだろうが…俺は…」

大和「うわ…引くわ…お前…俺にどんだけひでぇ事言って傷付けたかしらねぇのか?」

彰「ほんとの事言って何が悪い?早漏君…」

大和「!!…覚えてろよ…クソ…」

その年は他に何も起こらず温泉でようやく中イキさせた大和がドヤ顔で報告して来たくらいで…その時も…

彰「おっそ…今まで掛かった訳?下手くそ…」

そう辛辣な言葉を浴びせ大和は…

大和「うるせい…後輩に寝取られた奴に言われたくねぇ…」

彰「クス…残念…狙ってそうなっただけ…お前とは違う…舞子さんもそう仕向ける…他も全員な…だから寝取られってのは検討違い…」

大和「お前…マジで前に言ってた通りにする気か?」

彰「そう言ったろ?」

大和「何を考えてんだか…成美先生なんか…俺だったら絶対離さないけどな…」
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