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官能能力者 あおい
第19章 ダブル♡デート 黒尽くめの二人
そして、夕暮。
さすがにそろそろ解散のようだ。
あおいちゃん達2人はすっかり馴染んだように手を繋いで歩いている。
駅についた。
でも、なにやら立ち話をし、そのまま駅を通り過ぎる。
ん?どうした?
私たちも後をつける。街は宵闇に沈み始めている。あまり離れると見失いそうだ。
ゆっくりゆっくり歩く2人。
きっと、別れがたいのだろうな・・・。
なんか、分かるな。
そして、藍色が落ちる夕暮れの公園に入っていく。
ちょっと回り込み、茂みの陰から二人を観察。
なんか、このシチュエーションって・・・のぞき?
ちょっと、卑猥な感じになってきた・・・。
うーん、とはいえ、ここまで来たらやはり帰れないだろう。
じっと息を潜めていると、二人はベンチで見つめ合い、そして、長いキスを交わした。
きゃー!!!
ここまで進展すると思わなかったので、ドギマギしてしまう。
一旦唇を離し、もう一度口づけ。
そして、なにやら言葉をかわし、今度はあおいちゃんから顔を近づけてキス。
私は思わず両手で顔を覆ってしまう。
あんないやらしいことしてていまさら!とか思うかもしれないけど、この青春の甘酸っぱさは私の別の回路を刺激する。
赤面してしまふ・・・。
私は興奮して傍らの美結ちゃんの方をバシバシ叩いてしまう。
でも、美結ちゃんは無反応。
あれ?どうして?
美結ちゃんの顔を見る。
え・・・?
何とも言えない、寂しそうな、悲しそうな顔をしている。
その視線の先は、あおいちゃんじゃなくて・・・。
「美結ちゃん・・・?あなた・・・」
つい声をかけてから、しまったと思ったが、遅かった。
ついっと彼女の右の瞳から涙がこぼれる。
あおいちゃん達は二人よりそうようにして公園を後にする。
後には、うつむく美結ちゃんと、傍らで立ちつくす私が残る。
この子、最初から・・・。
思えば、デートを見ている最中も、私があおいちゃんが嬉しそうだと興奮していたのに対して、どこか冷めたような、距離を取っているようなそんな感じだった。
そうか・・・この子、本当は・・・
「あの・・・」
言いかけたとき、
「私・・・馬鹿ですよね」
美結ちゃんの言葉が重なった。
彼女は立ち上がって、公園内にいく。誰も使っていないブランコに腰を下ろす。
所在なげにブランコを揺らす。私も隣のブランコに座る。
さすがにそろそろ解散のようだ。
あおいちゃん達2人はすっかり馴染んだように手を繋いで歩いている。
駅についた。
でも、なにやら立ち話をし、そのまま駅を通り過ぎる。
ん?どうした?
私たちも後をつける。街は宵闇に沈み始めている。あまり離れると見失いそうだ。
ゆっくりゆっくり歩く2人。
きっと、別れがたいのだろうな・・・。
なんか、分かるな。
そして、藍色が落ちる夕暮れの公園に入っていく。
ちょっと回り込み、茂みの陰から二人を観察。
なんか、このシチュエーションって・・・のぞき?
ちょっと、卑猥な感じになってきた・・・。
うーん、とはいえ、ここまで来たらやはり帰れないだろう。
じっと息を潜めていると、二人はベンチで見つめ合い、そして、長いキスを交わした。
きゃー!!!
ここまで進展すると思わなかったので、ドギマギしてしまう。
一旦唇を離し、もう一度口づけ。
そして、なにやら言葉をかわし、今度はあおいちゃんから顔を近づけてキス。
私は思わず両手で顔を覆ってしまう。
あんないやらしいことしてていまさら!とか思うかもしれないけど、この青春の甘酸っぱさは私の別の回路を刺激する。
赤面してしまふ・・・。
私は興奮して傍らの美結ちゃんの方をバシバシ叩いてしまう。
でも、美結ちゃんは無反応。
あれ?どうして?
美結ちゃんの顔を見る。
え・・・?
何とも言えない、寂しそうな、悲しそうな顔をしている。
その視線の先は、あおいちゃんじゃなくて・・・。
「美結ちゃん・・・?あなた・・・」
つい声をかけてから、しまったと思ったが、遅かった。
ついっと彼女の右の瞳から涙がこぼれる。
あおいちゃん達は二人よりそうようにして公園を後にする。
後には、うつむく美結ちゃんと、傍らで立ちつくす私が残る。
この子、最初から・・・。
思えば、デートを見ている最中も、私があおいちゃんが嬉しそうだと興奮していたのに対して、どこか冷めたような、距離を取っているようなそんな感じだった。
そうか・・・この子、本当は・・・
「あの・・・」
言いかけたとき、
「私・・・馬鹿ですよね」
美結ちゃんの言葉が重なった。
彼女は立ち上がって、公園内にいく。誰も使っていないブランコに腰を下ろす。
所在なげにブランコを揺らす。私も隣のブランコに座る。