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官能能力者 あおい
第20章 休日のあおいちゃん
声をかければいいとは分かってるんだけど、
いきなりで心の準備ができていないの。
でも、でも、見ていたいし、なんとかお話したい。

わかってほしい、この乙女心。

まあ、内心は置いといて、行動だけ見れば、男子の後をこそこそ付け回しているのだから、ストーカーだ。

うう・・・そんなこと言ったって・・・。
心の中で言い訳する。

委員長はエスカレーターで下の階へ。
もうこの階には用はないのだろうか?
まさか帰るの?

その不安は杞憂だった。
ついで委員長は3階に。文庫の棚をじっと見つめる。
特に平積みになっているものを見ているようだから、自分が好きな作家の新作が出ていないかチェックしているのだろう。

ミステリー系の棚の前でしばし止まる。
棚をじっと見て、何冊か手に取り、裏表紙のあらすじを見たり、数ページめくったりする。
そして、また戻す。
最後に1冊、平積みの小説を手に取ると小脇に抱えた。
どうやら購入するらしい。それは特にめくることもしていなかったので、シリーズ物で、最初から買うのを決めていたのだろう。

委員長が棚から離れると、そっと、その本をチェックする。
あ、これ、知ってる。映画化もされたやつだ。
確か、主人公が大学の生化学の女教授で、おっちょこちょいな男の新人刑事とバディを組んで、その知識を使って毒殺犯のトリックを暴いて追い詰めていくって感じだった。
なるほど、こういうのが好きなのか・・・。

ぜひ読まねば・・・。
私はそのシリーズの第一巻と思しき本を手に取る。
そして、さらに委員長の後をつける・・・。

完全にストーカーである。

次に委員長が立ち寄ったのはハードカバーのコーナーだ。
こちらでも、何冊かパラパラとめくってみている。
そして、一冊、小脇に抱えた。

ん?今度はどの本だ?
委員長が離れた後、手を触れていた辺りの書棚を見る。1冊抜かれているから、きっと、この作家さんのを買ったのだろう。
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