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官能能力者 あおい
第20章 休日のあおいちゃん
「ああ、でも、前にこう言ってる子がいたな・・・。
 『私というものありながら、エロ本で興奮するとか考えられない!
  オナニーするなら、私の写真でしろ!』
 って。あおいちゃんも、そんな感じ?」

・・・そうかもしれない。
自分じゃない誰かを思い浮かべながら、委員長があのいやらしい言葉を言っていたら・・・
あ、想像しただけで、すごく嫌かも

私はうつむいてしまう。
これって、独占欲、だよね・・・。

「心が狭いんですかね・・・私」
ポツリと呟く。
「そんなことないよ。多分、女の子って多かれ少なかれそうなんじゃないかな?
 でも、だとするとよ?あおいちゃん、委員長のオナペットになる覚悟はある?」

おなぺっと?

私の頭に浮かんだ疑問符が見えたのだろう、透子さんは言い直してくれた
「端的に言えば、オナニーのときに考えるオカズってやつね。
 もし、その覚悟があるなら、ちゃんと、委員長を捕まえとくためにも、多少なりとも恥ずかしいことをあおいちゃんも共有しなくちゃね。」

たとえば、はだかの写真とか・・・
あおいちゃんのオナニーのときの音声とか・・・
などと数え上げる透子さん。

「そんなの!」
顔が真っ赤になるのを感じる。

「まあ、それは冗談よ。今の御時世、そういう写真とかファイルはたとえ信頼している男の子でも送っちゃダメよ?リベンジポルノとかっていうのもあるんだから」
ううう・・・変な事言わないでよ・・・。

「でも、デートして、キスまでいったんだから、次は抜いて上げなさいよ?」
「ぬ、抜くって・・・」
さっきから心臓がドキドキしっぱなしだ。この人との会話は心臓に悪い。
「やり方わからないなら、この本がおすすめよ!
 さっきの委員長が買って行った本と一緒にプレゼントしちゃう!」
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