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官能能力者 あおい
第21章 間章:ヒミツの時間
物語は、この後「夏合宿編」に突入するのであるが、その前に若干の間章を挟ませていただきたい。
☆☆☆
今日は休日(いや夏休みなので大抵休日なのだが、、、)。私のお部屋。
前回、最後に透子さんに押し付けられた2冊のあかつき文庫の書籍
「清純彼女を淫語調教ー淫らに堕ちて」
「性・女神降臨」
が、手元にある。

うーん・・・。机の上に並べて眺めてみる。
両方とも、装丁からして卑猥な雰囲気をビンビン放っている。
こんなの家族に見られたらなんと思われるか・・・。

ただ・・・
ごくり、と息を呑む。

興味がないといえば嘘になる。
この間、ちょっと書店で開いた際に読んだ内容。
淫語を浴びせられた主人公が、それが頭から離れずに淫らになっていく様子・・・。

ちょっと私に似てるかも・・・。

そう考えるだけで、ドキドキしてしまう。

それに、もう1冊の方。
『美しくも妖艶な女神が、男のコに性の喜びを教える』
って、言ってた・・・。
どうやって教えるのだろう?
どんなことすれば、男の子って気持ちよくなるんだろう・・・。

透子さんは、この本が委員長を「抜く」つまり、私が委員長を気持ちよくさせて射精させるのに役立つってことでくれたんだよね?

女神様がどうやって男の子を気持ちよくさせるのかを見ろってことよね。

うう・・・くやしいけど、興味がある・・・。

にまりにまりと笑う透子さんの表情が目に浮かぶようだ。
私は「清純彼女を淫語調教」に手を伸ばしかけ、やっぱりと、「性・女神降臨」を手に取った。

ページを開いてみる。

物語は高校2年生にしてモテない主人公の涼介が、同級生で幼馴染の京子にバカにされるところから始まる。
イケてない、だの、根暗、だの散々だ。
ただ、この京子という子は、どうやら涼介のことが好きで、それでちょっかいを出している。いわゆるツンデレというやつである。

冒頭、のっけから、京子が胸に秘めた想いが溢れ、ひとりHするシーンがある。
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