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官能能力者 あおい
第22章 合宿前夜
「そして!心得その2!
 さり気ないボディタッチ
 視線
 距離感
 全てで男の子をその気にさせるべし。」
その気って、どんな気よ〜。
「他の男子に対してより、委員長との距離を少しだけつめるのよ?
 例えば、委員長が座って何かを見ていたら肩の上から覗き込むようにする。
 これがどういう効果があるか分かる?」
覗き込んで?
それが・・・?
「わかりません、先生。」
うおっほん!とわざとらしく咳払いをして透子さんは講釈を続ける。
「あおいちゃんのよい香りのする髪の毛が委員長の顔近くにかかるのよ
 その香りで惹きつける!
 そして、さらに口をさり気なく耳元に
 耳元に吐息がかかるように、囁くようにして話すのよ
 話している内容が普通のことでも、これだけで、普通の男の子はドキドキもんよ!」
な、なるほど・・・。
世の女性はこのようなことを考えていらっしゃる・・・。

「さすがに、おっぱい押しつけるのはやりすぎだと思うけど・・・あ、でも・・・。
 ここで、心得その3!
 女の武器はあますところなく使うべし!
 女の子の武器ってなに?はい、そこ、あおいさん!!」
学校の先生よろしく指名してくる。さっきふざけて「先生」なんて言ってしまったものだから、透子さんもそれに悪乗りしてくる。
「う・・・わかりません」
やれやれと、ひとりごちする。受話器越しに両手を上げて首を振っているようなジェスチャーが目に映るようだ。
「良いですか?教科書をちゃんと読むように!『性・女神降臨』。女神はどんな風に涼介くんを煽っていましたか?」
あ・・・あの本か・・・
実は、あれから、結局2冊とも読破してしまった。
その間、何度オナニーしたかわからない。
「匂いや・・・柔らかな胸や・・・ふともも・・とか?」
言ってて恥ずかしくなる。
そう、女神は涼介のペニスを胸で挟んでしごいたり(パイズリというらしい)、露わな太ももで服越しに股間をなで上げたりしたのだ。
そのたびに、涼介の興奮は高められ、ペニスは強く、硬く勃起してしまい、女神のなすがままに射精へと導かれていた。
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