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官能能力者 あおい
第22章 合宿前夜
ピンポーン

自動ドアが開く。別の客が入ってきたのだ。
お兄さんの視線が一瞬、入口の方にそれる。
その瞬間、性感が霧消する。

はあはあはあ・・・

息が荒くなるのをなんとか小さく抑えようとする。
手に持った箱をレジに置き、1000円札を置く。
お兄さんが素早くスキャンして、商品を紙袋に、そしてお釣りを黙って出してくれる。それをひっつかむようにして私は足早にコンビニをあとにした。

家に戻りショーツを見ると、案の定しとどに濡れていた。
下着を替える際、さっきの刺激を思い出しながらオナニーをしてしまったのは言うまでもない。

「うー、透子さんの・・・バカ」
本当に、完全な、八つ当たりである。
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