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官能能力者 あおい
第23章 えっちな合宿:野外えっち
私は・・・

「あおいちゃん、一緒に森に行かない?」
委員長が声をかけてくれる。
役割だから?それとも、本当に誘ってくれている?

なんかちょっと意地悪にそう思ってしまうが、
きっと、本当に誘ってくれているんだろうなーと思う。
だって、その証拠に、ものすごく照れくさそうにしている。
そういうところ、委員長はとてもわかりやすい。

私はもちろん
「はい、お願いします!」
と答える。
なんか、ワクワクする・・・。

森として設定されている範囲はペンションの裏手に広がっている山とその周辺であり、結構範囲が広い。ただ、非常識に離れさえしなければ、ペンションの屋根の上に据えられた塔のようなモチーフと、その上の風見鶏が見えるので、道に迷うことはない。

まだ2時を過ぎたばかりなので、外は明るい。
ミステリ研のみんなはこの時間を自由時間みたいなものだと捉え、森をぶらついたり、中にはペンションに戻って本を読んでいたりした人もいるみたいだ。

ただ、一度は全員外に出たのは確かである。

あれ?これって、委員長と二人っきり?
私と委員長は森の散策道を歩いている。周囲にはミステリ研の会員どころか、他の観光客もいない。森には鳥の声が響く。
夏の日差しが差していて、暑いかもとも思ったが、道沿いに木陰がずっと続いており、爽やかな風も吹いていて、歩くにしてもちょうどよいくらいだ。

私は手を後ろに回し、ゆっくり歩く。
歩きながら、委員長が話す、ミステリー談義に耳を傾ける。

ミステリ好きのご多分に漏れず、委員長もシャーロック・ホームズが好きだそうだ。日本のミステリでは横溝正史(金田一耕助ですね!)が好みと言う。

「金田一が頭をかきむしってフケが飛ぶっていう演出は、テレビドラマシリーズで初めて描かれたもので、原作小説にはないんだ。原作ではむしろ、どんな人にも警戒心を与えないような不思議な魅力がある青年、という描かれ方をしているんだよ」
とか、
「シャーロック・ホームズの初登場シーンでは、ホームズは化学実験をしていたんだよね。あと、ホームズは途中でヘロインを常用していて、ワトソンにたしなめられたりもするんだ」
とか、私の知らない名探偵の裏側について教えてくれたりする。
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