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官能能力者 あおい
第23章 えっちな合宿:野外えっち
そのたびに「へー」とか「ほー」とか、そういう言葉しか出ない。でも、彼が語るストーリーは面白くて、聞いているうちに、「今度、四つの署名を読んでみよう」とか「獄門島ってどんな話だろう」と興味が湧いてくる。
とっても楽しそうなのだ。
本当に好きで語っているのが分かる。

でも、でも・・・
手繋いで歩きたいな・・・。
委員長は身振り手振りを交えて話をしているので、なかなか手を握るチャンスがない。

うーん・・・どうしたら・・・。

私が文字通り手を出しあぐねていると、
「一応、生物の観察もしなくちゃね」
と委員長。
真面目だなあ。
散策道の木陰に見える花を写真に撮りだす。
私もひょいとその手元を覗き見る。

「そのお花・・・なんていうのかな?」
「うーん、ニッコウキスゲかな?」

ほら、これで撮ってご覧よ、と、スマホを貸してくれる。
写真で撮ると植物の名前などの候補を教えてくれるアプリが入っているとのことだ。
さすが理系だなー。

私もそのアプリを使って何枚か写真を撮ってみる。
へー、こういう名前なんだーこの花。
それにしても便利なアプリですな・・・。

「実は、それ以外にも、今どっちの方角にどんな星座があるかを調べるアプリとかも入ってるんだよ。今晩見てみる?」
等と言ってくれる。
もちろん、行きますとも!

こんな風に自然にできる会話がなんだか愛おしい。

「しっ!」
委員長が、突然口に人差し指を当て、耳を澄ますような仕草をする。
私も周囲の音に耳を傾ける。

「何か・・・うめき声のようなものが・・・」

そう言うと、委員長は私の手を取って散策道を外れて森に入る。
あ、ラッキー♡
手が繋げた!

あまり足音を立てないようにそろそろと森を進むと、
私にも

うう・・・ああ・・あ・・

という声が聞こえてきた。

女の声?

もしかして、今まさに、事件が起こっている!?
犯人役が被害者役を襲っている芝居(?)をしているのかもしれない。
そこまでやるかどうかは別として、これは合宿の主旨からいって、音の源を探すしかないでしょう・・・。

二人してあたりを見回す。

「あっちだ」

委員長が私の手をぐいっとひく。
あん♡
その力強さにちょっと、ドキドキしてしまう。

こんもりとした藪があり、どうやら、その奥から声が漏れている。
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