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官能能力者 あおい
第25章 えっちな合宿:事件の夜
「聞いたよ?テロリストに拉致られたのを助けに来てもらったんでしょう?すっごいよねー。私が囚われたとしても、うちの会長はぜーったいに自分じゃ来ないと思うし!」
「は、はあ・・・。」
何といっていいかわからない。
「で?お付き合いしているの?だって、男の子が女の子をゲストに呼ぶって・・・そういうことでしょう?」
あああ・・・そ、そうですね・・・。
「えっと、何といいますか・・・微妙な感じでして・・・」
ごにょごにょ・・・。
だって、しょうがないじゃない!本当なんだもん。
毎週デートしているわけじゃないし、そりゃあ、お互いに「好き」って言い合ったけど、べつに結婚みたいに証明があるわけじゃないし。
「そうなんだ。でも、ゲストで来たってことは・・・?」
そういうことでしょ?という含意が込められている。

コクリ

と頷くしかない。
「そーなんだーやっぱりねー。なんかいい雰囲気だなーって思ってたのよね。あの柏木がねー・・・。そうかー、こんな可愛い子をねー。隅に置けないな。」
なぜか知らないけど、結城さんがホッとしたような表情を見せた。
「いや・・・あ・・えーと」
どう反応したらいいの?!

「お二人のことは私のクラスでも噂になっていますよ?」
折木さんが話に加わってくる。湯船の縁に腰掛けて、足だけ浸している格好だ。
ちなみに、私と委員長は3組、折木さんは確か5組だ。

そうなのか・・・、噂が・・・。

更に顔が赤くなる。
「いいわね。楽しそうで。なんか、先生も元気になりそう。」
須永先生が湯船に入る。
さすがにちょっと手狭に感じる。

なんか、四方から責められているようで、精神的にもやや窮屈感が・・・。
これ以上いじめないで・・・。
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