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第25章 えっちな合宿：事件の夜

「はあ、やれやれ・・・」
佐々木さんが独り言のように言う。
皆がレクリエーションルームに戻ってきた。
「今年の事件が起こったわけだ・・・」
柊さんがどっかりとレクリエーションルームにあるソファに腰を下ろす。
「こっからが謎解きタイムってわけですね」
ワクワクした様子で新堂くんが言う。

「よし、じゃあ、今わかってることを整理しよう」
柊さんが自分が見聞きしていたことを淡々と述べる。
委員長も、他のメンバーも否定しないので、その証言は信憑性があるものだろう。
更に、私がかけている「したい」の札の裏側には

『首に索条痕。おそらく死因は窒息死。まだ体は温かいので、死後数分も経っていない様子。』

と書かれていた。えらい凝っている。

「と、まあ、こういう感じだ。では、各々、トリックと犯人を考えてくれたまえ。万が一にも犯人が『外部犯』ということもありうるので、その可能性も考慮してほしい。では、今日は１０時も近くなってきたので、解散としよう」
懇親会の勝負の行方や景品についてはうやむやになってしまったが、こっちのほうが合宿のメインなので、みなそれに従う。