この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
官能能力者 あおい
第26章 えっちな合宿:星降る夜
「あおいちゃんが被害者だったんだね・・・」
委員長が言う。
今、私達は、プチ・フローラの屋根の上にある、ちょっとしたテラスに座っている。
委員長がオーナーからこっそりと屋根の上に出られる扉を教えてもらったのだそうだ。屋根に座って空を見上げると、ものすごくたくさんの星が見えた。
夏だけど、高原の夜気は涼を保ち、部屋着でちょうどいいくらいだった。
「実は、レクリエーションルームに行く直前に須永先生から封筒を渡されて、そこに書いてあったんだ」
へへへ、と私は言う。
そう、あのとき、須永先生が声をかけたのは、私に被害者役の封筒を渡すためだったのだ。
そこにはこう書かれていた。
『必ずスマホを持っていくこと。
懇親会中に停電が起こるのでそのとき、配電盤を見に行くと言う事。
誰かが一緒について行くと言ったら、階段の上で待つように言う事。』
と、いうわけで、あのような不自然な行動に出たわけだ。
まあ、演出上仕方ないのだろうが、本当の私だったら、絶対委員長を連れて行く。
「じゃあ、あおいちゃんは犯人を知ってるということ?」
いや、それがそうではないのである。
実は、階段を降りたあと、すぐに須永先生が来て、「はい」と笑顔で「したい」と書かれた首掛け札を差し出した。
「犯人はそこまで来ているから、ここで死んでてね♡」
ということで、私はそのまま風呂場で死んでいた、というわけだ。
なので、私は犯人を見ていない。
「なるほど・・・この方法なら被害者役の人も推理に参加できるね。」
委員長が笑う。
この人の笑顔、好きだな、と思う。
ふわっとしてて、優しい。
それになにより、本当に楽しそうに笑う。
ちょっとだけ体をもぞりと動かして、近寄ってみる。
「柏木くんが、すごい大きい声で『あおいちゃん!』って呼んでくれた・・・」
脱衣場を見渡しても私がいなかったときのことだ。
ふっと委員長の顔を見上げる。
「嬉しかった」
「え・・あ・・・うん・・・」
暗くてよくわからないけど、きっと、顔が赤くなっているのだろうな、とバレバレのリアクション。かわいい。
本当に好きだ・・・。
キスしたい・・・。
抱きつきたい・・・。
委員長が言う。
今、私達は、プチ・フローラの屋根の上にある、ちょっとしたテラスに座っている。
委員長がオーナーからこっそりと屋根の上に出られる扉を教えてもらったのだそうだ。屋根に座って空を見上げると、ものすごくたくさんの星が見えた。
夏だけど、高原の夜気は涼を保ち、部屋着でちょうどいいくらいだった。
「実は、レクリエーションルームに行く直前に須永先生から封筒を渡されて、そこに書いてあったんだ」
へへへ、と私は言う。
そう、あのとき、須永先生が声をかけたのは、私に被害者役の封筒を渡すためだったのだ。
そこにはこう書かれていた。
『必ずスマホを持っていくこと。
懇親会中に停電が起こるのでそのとき、配電盤を見に行くと言う事。
誰かが一緒について行くと言ったら、階段の上で待つように言う事。』
と、いうわけで、あのような不自然な行動に出たわけだ。
まあ、演出上仕方ないのだろうが、本当の私だったら、絶対委員長を連れて行く。
「じゃあ、あおいちゃんは犯人を知ってるということ?」
いや、それがそうではないのである。
実は、階段を降りたあと、すぐに須永先生が来て、「はい」と笑顔で「したい」と書かれた首掛け札を差し出した。
「犯人はそこまで来ているから、ここで死んでてね♡」
ということで、私はそのまま風呂場で死んでいた、というわけだ。
なので、私は犯人を見ていない。
「なるほど・・・この方法なら被害者役の人も推理に参加できるね。」
委員長が笑う。
この人の笑顔、好きだな、と思う。
ふわっとしてて、優しい。
それになにより、本当に楽しそうに笑う。
ちょっとだけ体をもぞりと動かして、近寄ってみる。
「柏木くんが、すごい大きい声で『あおいちゃん!』って呼んでくれた・・・」
脱衣場を見渡しても私がいなかったときのことだ。
ふっと委員長の顔を見上げる。
「嬉しかった」
「え・・あ・・・うん・・・」
暗くてよくわからないけど、きっと、顔が赤くなっているのだろうな、とバレバレのリアクション。かわいい。
本当に好きだ・・・。
キスしたい・・・。
抱きつきたい・・・。