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官能能力者 あおい
第26章 えっちな合宿:星降る夜
なんで委員長には私のような能力がないのだろう?
もしあれば、この溢れそうなほどの思いをみーんな感じさせてあげられるのに・・・。
「昼間、びっくりしたね・・・」
話題を変えようとしたのか、委員長が独り言のように言う。
昼間というのは、当然、佐々木さんと折木さんとのことだろう。確かにびっくりした。
「ああいう関係だったんだね」
「全然気づかなかったや・・・」
あ、そうか、委員長は同じ部活だったんだよね。私よりびっくりしたかもしれない。
ねえ、委員長も、ああいうことしたい?
と、衝動的に聞きたくなってしまったが、さすがに聞けないか・・・。
「そうなんだね」
と、当たり障りない返事をする。
「さそり座が見えるよ」
唐突に委員長が言う。
委員長が指差す方向を見ると、真っ赤な星があるのがわかる。
「あれがアンタレス。サソリの心臓だ。その周りの星をこうして、こうつなぐと・・・」
委員長が指で星座をなぞる。
天空に現れる巨大なサソリ。
「大きい・・・」
都会にいると、星座を直接見ることがないから、星座ってこんなに大きいんだとびっくりする。尻尾からハサミの先まで見ようとすると首をぐるっと動かす必要がある。
「僕も初めてみたとき、そう思った」
委員長が私の顔を見て、微笑む。
ちらっと、委員長がこっちを見る。
ふわっと、肩に優しい感触がある。肩に手を載せているのかな?
そんな、ほんのちょっとの身体接触ですら、しかも、単に「考えている」だけなのに、それなのに、こんなに遠慮がちに、こんなにふんわりとしている。
なんか発作みたいに淫らなことを考えて私を見ることがあるけど、その後、必ず申し訳無さそうにしている。
こんな事考えちゃいけない・・・って思っているのかな・・・。
そんなに苦しまないで・・・
どうしたら、楽になるの?
触れていいのに・・・、私も、望んでいるのに・・・。
なんか、今日は心なしか、委員長が私の方を見る頻度がいつもより多い気がする。
見られるたびに、ふわりふわりと温かい感触がある。
そっと、そっと、包まれるような感覚。
もしあれば、この溢れそうなほどの思いをみーんな感じさせてあげられるのに・・・。
「昼間、びっくりしたね・・・」
話題を変えようとしたのか、委員長が独り言のように言う。
昼間というのは、当然、佐々木さんと折木さんとのことだろう。確かにびっくりした。
「ああいう関係だったんだね」
「全然気づかなかったや・・・」
あ、そうか、委員長は同じ部活だったんだよね。私よりびっくりしたかもしれない。
ねえ、委員長も、ああいうことしたい?
と、衝動的に聞きたくなってしまったが、さすがに聞けないか・・・。
「そうなんだね」
と、当たり障りない返事をする。
「さそり座が見えるよ」
唐突に委員長が言う。
委員長が指差す方向を見ると、真っ赤な星があるのがわかる。
「あれがアンタレス。サソリの心臓だ。その周りの星をこうして、こうつなぐと・・・」
委員長が指で星座をなぞる。
天空に現れる巨大なサソリ。
「大きい・・・」
都会にいると、星座を直接見ることがないから、星座ってこんなに大きいんだとびっくりする。尻尾からハサミの先まで見ようとすると首をぐるっと動かす必要がある。
「僕も初めてみたとき、そう思った」
委員長が私の顔を見て、微笑む。
ちらっと、委員長がこっちを見る。
ふわっと、肩に優しい感触がある。肩に手を載せているのかな?
そんな、ほんのちょっとの身体接触ですら、しかも、単に「考えている」だけなのに、それなのに、こんなに遠慮がちに、こんなにふんわりとしている。
なんか発作みたいに淫らなことを考えて私を見ることがあるけど、その後、必ず申し訳無さそうにしている。
こんな事考えちゃいけない・・・って思っているのかな・・・。
そんなに苦しまないで・・・
どうしたら、楽になるの?
触れていいのに・・・、私も、望んでいるのに・・・。
なんか、今日は心なしか、委員長が私の方を見る頻度がいつもより多い気がする。
見られるたびに、ふわりふわりと温かい感触がある。
そっと、そっと、包まれるような感覚。