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官能能力者 あおい
第27章 えっちな合宿:殺したいほど愛している!?
午前中の捜査が終わった。委員長によると、「概ね謎は解けた」だそうだ。
同じものを見たにも関わらず、わたしはさっぱりだったので、やっぱり委員長は賢いのだなと思う。
そんなところも素敵だな・・なんて思ってしまう。
私は昼食のために一足先に戻ってきたのだが、ダイニングには先に折木さんがいた。
ちょっと、折木さんに苦手意識がある私は軽く会釈をすると、少し離れた席に座った。そのうち、みんな来るだろう。
「朝のこと」
突然、折木さんが口を開く。昨日の廊下で声をかけられたときと同じトーン。落ち着いていながらもどこか恐ろしい感じのする声。
ビクッとして折木さんの方を見ると、相変わらず、前髪で目が隠れているので表情が読めない。
「大丈夫だから・・・。あれは、計算のうち
私、あの人のことを愛しているのよ・・・本当に・・・
殺したいくらい・・・」
え?どういうこと?
疑問符だらけの顔で見ていると、ちょうど委員長が入ってきた。
「あ!柏木くんも!」
急に声のトーンが変わる。普通の折木さんの話し方だ。
「いま、あおいさんと話していたの。もし、よかったら、2時頃、お二人で私の部屋に来てくれない?推理のことで話があるから」
「う・・うん」
突然の申し出に、委員長はうなずかざるを得ない様子だ。
私も納得している、といった雰囲気で言ったのでなおさらだったのだろう。
☆☆☆
そして、2時になった。
色々考えたのだが、申し出を受けることにした。委員長には、昨日の廊下でのこともさっきのダイニングでのことも話せてはない。
いかない選択肢もあったと思うのだが、なんと言ったらいいのか、折木さんの様子にただならぬものを感じた、というのも理由の一つだ。
「いらっしゃい」
ノックをすると、折木さんは扉を開け、部屋に通してくれる。
作りはすべての部屋で同じだ。違うのは窓の位置くらい。
折木さんはベッドに、私と委員長はそれぞれ書斎机に備え付けの椅子と、丸椅子に座った。
結局、このときは折木さんは普通のトーンで、昨日あった事件についてあれこれと考察を述べただけだった。委員長も、自分の考えを少し話す。全部を言わないのは、やはりこれはゲームであり、競争部分もあるからだ。
お互い、肝心の犯人の目星についてや、トリックの内容については触れない。
同じものを見たにも関わらず、わたしはさっぱりだったので、やっぱり委員長は賢いのだなと思う。
そんなところも素敵だな・・なんて思ってしまう。
私は昼食のために一足先に戻ってきたのだが、ダイニングには先に折木さんがいた。
ちょっと、折木さんに苦手意識がある私は軽く会釈をすると、少し離れた席に座った。そのうち、みんな来るだろう。
「朝のこと」
突然、折木さんが口を開く。昨日の廊下で声をかけられたときと同じトーン。落ち着いていながらもどこか恐ろしい感じのする声。
ビクッとして折木さんの方を見ると、相変わらず、前髪で目が隠れているので表情が読めない。
「大丈夫だから・・・。あれは、計算のうち
私、あの人のことを愛しているのよ・・・本当に・・・
殺したいくらい・・・」
え?どういうこと?
疑問符だらけの顔で見ていると、ちょうど委員長が入ってきた。
「あ!柏木くんも!」
急に声のトーンが変わる。普通の折木さんの話し方だ。
「いま、あおいさんと話していたの。もし、よかったら、2時頃、お二人で私の部屋に来てくれない?推理のことで話があるから」
「う・・うん」
突然の申し出に、委員長はうなずかざるを得ない様子だ。
私も納得している、といった雰囲気で言ったのでなおさらだったのだろう。
☆☆☆
そして、2時になった。
色々考えたのだが、申し出を受けることにした。委員長には、昨日の廊下でのこともさっきのダイニングでのことも話せてはない。
いかない選択肢もあったと思うのだが、なんと言ったらいいのか、折木さんの様子にただならぬものを感じた、というのも理由の一つだ。
「いらっしゃい」
ノックをすると、折木さんは扉を開け、部屋に通してくれる。
作りはすべての部屋で同じだ。違うのは窓の位置くらい。
折木さんはベッドに、私と委員長はそれぞれ書斎机に備え付けの椅子と、丸椅子に座った。
結局、このときは折木さんは普通のトーンで、昨日あった事件についてあれこれと考察を述べただけだった。委員長も、自分の考えを少し話す。全部を言わないのは、やはりこれはゲームであり、競争部分もあるからだ。
お互い、肝心の犯人の目星についてや、トリックの内容については触れない。