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官能能力者 あおい
第28章 えっちな合宿:彼女のジジョウ
え?誰?

受話器を取ると、
「あおいちゃん?今、僕の部屋に来てくれない?」

委員長!!?

え?え?え?
今?部屋に?
へ、部屋にー!!!

うそうそうそ・・・ついに?ついになの?
来ちゃうの?その時が?!

ごくりと息を呑む。

「あおいちゃん?・・・聞こえてる?」
し、しまった。返事していない。

「は・・はひ!・・・行けます、行けます!!」
声が裏返ってしまった。
「・・・大丈夫?寝てたりした?」
どうやら寝ぼけていたと勘違いされたらしい。
「大丈夫!大丈夫!!!」
ははは・・・と。
やば、足が震えてきた。
「よかった・・・早く来てね」
がちゃ。
電話が切れる。

ええええええええ!
うそうそうそ!!
委員長と、私が?!

ちらっとバッグを見る。
中には合宿の前日、透子さんのアドバイスで購入したコンドームが入っている。

あ・・・あれを使うときが?
もしかして、委員長も用意している?
と、とりあえず・・・
私は、バッグの中にあるコンドームの箱を開け、3つほど切り取りルームウェアのポケットに忍ばせた。

まずい・・・動悸が・・・
そして・・・なんか、顔がニヤけてるかも。
ぶんぶんぶんと首をふる。
そんな物欲しそうな顔で行ったら節操ない子って思われちゃう。
ダメダメダメ。

『安売りはしちゃダメ!じりじりっと焦らすのよ。』

ですよね?透子さん!
あの忠告を聞いてなかったら、もしかして、扉が開いた瞬間に抱きついちゃうかもしれなかった。いけない、そんなことではいけない。
乙女としてのエチケットを守らねば。

そんな事を考えつつ、私は2階に上がり、委員長の部屋に。委員長の部屋は階段上がってすぐ左だ。

扉の前で深呼吸。

すーはー
すーはー
よし!

コン、コン

落ち着いて、2度ほどノック。
ガチャッと扉が開く。
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