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官能能力者 あおい
第29章 えっちな合宿:彼女のシジョウ
合宿3日目である。

昨夜、怒りのあまり脱衣場を飛び出し、委員長とはそれっきりであったので、今朝の目覚めも最悪である。

部屋に戻ってきたあと、5分くらいは「なんて女心のわからないやつ!」と、怒り心頭であったが、少し頭が冷えてくると、「そもそも、エッチな気分になって盛り上がっていたのは私だけでは?」「委員長は私を謎解きのパートナーとして考えていたから、呼んでくれたのでは?」などと考え始め、15分ほど経った頃には、「なんて自分は悪いことをしたのだー!」と頭を抱えてベッドの上で悶絶することとなった。

そして、結果として、今朝がある。
昨夜の暴言を思い出しては、ジタバタジタバタ
委員長に嫌われてしまったのではないかと考えてはゴロゴロゴロゴロ
謝ったほうがいいのだろうかと、室内電話を手に取ること数十回。
しかし、なんと言っていいか分からず、受話器を置く、置く、置く・・・。
そして、また悶える。

あああああああ・・・!

また・・・よく寝れなかったよ・・・。
目の下のクマがさらに悪化していないか心配である。

時計を見ると、朝食の時間だった。
今日は午前中に皆の推理の披露がある。ゲストは特に推理を求められていないので、そこは自由参加だそうだ。会員は全員が推理を発表し、真相を言い当てている個数で得点が決まるらしい。

体が重い・・・。
でも、朝食にいかねば。

今日は、委員長・・・来てくれないよね・・・。

コンコン

ノックの音がする。私はビクッとして扉を見る。

コンコン

もう二回。

「はい」

遠慮がちに声をかけてみる。

「あおいちゃん?」

委員長の声だ。委員長!

りーん・ごーん
りーん・ごーん

途端に頭の中に荘厳な鐘の音が鳴り響く。
ああ、生きててよかった。神様ありがとう!
こんな私にも奇跡って起きるんだ!

嬉しくて、滂沱の涙が溢れそうなのをこらえ、ゆっくりと扉を開ける。
そうは言っても、どんな顔して会えばいいかわからないのは変わらないのだ。

「お、おはよう・・・」

ちらっと顔を上げて、委員長の表情を見てみる。
すぐに顔を伏せて、

え?!

二度見してしまう。

委員長、目の下、すっごい、クマ。
顔色、悪!
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