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官能能力者 あおい
第29章 えっちな合宿:彼女のシジョウ
「ど、どうしたの!?」

思わず聞いてしまう。それくらい、「the憔悴」という表情だった。

「あ・・・と、よく・・・寝れなくて・・・」
目が泳ぎまくる。
聞かなくてもわかる。私のせいだ。
私のせいに違いない。

心の底から湧き上がる謝罪の念。申し訳無さ。罪悪感。

「ごめんなさい!!!本当に、本当に、ごめんなさい。ごめんなさーい。」

とにかく謝る。なんて言ったらいいかわからないよ。
本当に、自分勝手で情けないよ。

謝っているうちに泣きそうになってきた。
でも、そうこうしている内に、上半身がほんわり暖かくなった。
そっと、包み込まれるような、いつもの性感。
それに気づいて、そっと顔を上げてみる。
委員長はいつものような優しい眼差しを浮かべ、クスクスと笑っていた。

「よかった・・・。もう、怒ってない・・・。」

ホッとしたように言う。
違うのよー、私が勝手に盛り上がっていただけで・・・

「ごめんなさい!」

とにかく謝るしかない。
私が怒っていると思って、眠れないほど悩んだんだよね?
それでも、迎えに来てくれたんだよね?
すごく、すごく、勇気出してきてくれたんだよね?

そう思うと、胸がいっぱい過ぎて溢れかえりそうだ。
じわっと目尻に涙が浮かぶ。

「朝食・・・行こう?」

そう言って、手を差し出してくれる。その手を取って、思う。
ああ、この人のこと、私、好きだ。
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