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官能能力者 あおい
第6章 林間学校で輪姦しないで
これはあとから聞いたこと。
実は、アウトレットに向ったあと、ふたりはどちらからともなく、私達を追うことに決めたらしい。
ブルーフォレストを携帯で探して、こっそりと来ていたのだという。このことを教えてくれたときの委員長は大分照れたような顔をしていてちょっと可愛かった。
そうやって、来たはいいけど、当然、話しかける訳にもいかず、遠巻きに見ていたところ、お姉さんに声をかけられて横道に入っていく様子を見たらしい。
どうするわけでもなく、後をつけていて、拉致の現場を目撃。すぐに委員長が警察に車のナンバーや特徴を通報し、バスケ君はなんとその後を必死に追いかけたそうだ。
この二人の連携プレーのおかげで、結果的に、ギリギリのところで私達は無傷で救出されたわけだ。

そして、私の超能力を使った必死の時間稼ぎだが、「乳首!」だの「オマンコ!」だの言っていたとき、明日香はすでに恐怖のあまり気絶していたということで、聞かれずに済んだようだ。

よかった〜バレてない。超能力もそうだが、私のエロさも・・・。

午後のプログラムについては、私と明日香、委員長、バスケ君は警察の取り調べがあり、参加ができなかったが、夜には解放された。先生達にも一通り事情を聞かれ、そのまま家に帰るか?という話にもなったが、私と明日香が強硬に反対したので、結果的に、私達は全員で林間学校最後のプログラムであるキャンプファイヤーに参加することができた。

親に電話で説明したり、けっこう大変だったけど、私は絶対に残りたかった。
残って、この夜に、委員長に伝えたい事があったのだ。
きっと、明日香も同じことをしようとしていると思う。

自分のために、必死になってくれる男の子なんて、そんなのキュンとしない訳ないじゃない?そして、星空の下のキャンプファイヤーなんていう絶好のシチュを逃す手はないじゃない!

もっと、委員長に近づきたい・・・。
きっと、なにか展開があると信じて、私は林間学校最終日の夜、キャンプファイアーに臨んだ。
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