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官能能力者 あおい
第7章 ときめき♡キャンプファイアー
今回林間学校に参加しているのは1年生の6クラス、合計250人ほど。
この人数でキャンプファイアーは無理なので、2クラスずつ、3つに別れて実施することになっている。
私達3組は4組と一緒の火を囲むことになる。

そういうわけで、先生も含めれば90人近い人がいるし、特にクラスごとなどの制約はない。従って、私、高島あおいの今夜のファーストミッションは、委員長の近くのベストポジションに行くことなのである。

とは、いうものの、こんなお話の主人公でいてあれなんですが、私自身は超奥手。ハッキリ言って明日香といい勝負なのだ。美結くらい積極的にぐいぐいいかれればきっともっとハッピーなのだろうと思うけど・・・。
そんなわけで、とてもじゃないけど、

「いいんちょ♡となりいい?」

なんて言えないわけである。理想を言えば、

「今日はありがとう♡」
「来てくれて嬉しかったよ(^o^)」

とか言って、腕を絡ませたりできたら・・・。そしてあわよくば・・・。
いやいやいや・・・。私がエロい目で委員長を見てどうする!

そんなわけで、キャンプファイアー会場への移動中、目はひたすら委員長を追っているのだが、その距離は一向に縮まらないのである。

うう・・・このままじゃ・・・

まあ、とは言っても、近くに陣取ったからといって、何かできるわけじゃないし・・・。

はあー

盛大にため息が出てしまう。どうしたらいいの?

委員長はバスケ君と話しながらどんどんと会場に行ってしまう。
間には10人くらいの同級生達。
これが、今の私と委員長の距離なのだわ・・・。

「おっす!あおい!」
ん?
ぽんと肩を叩かれる。振り返ると美結だった。すぐ後ろに明日香もいる。
明日香も私に負けず劣らず、モジモジとしている。
なんか、気のせいか髪の毛はツヤツヤ、頬もうっすら血色が良い・・・うーん薄く化粧している?
「私が何を言いたいかわかるか?」
美結が言う。
「いや・・・」
私が首を振ると、盛大にため息をつき、
「あーあ、これだから恋愛初心者は・・・。いいか、今日、お前たちはどうしたんだ?あの男どもに助けてもらったんだろう?好きなんだろう?」
うう・・・。
頬が一気に紅潮するのがわかる。そんなズバリと・・・。
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