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官能能力者 あおい
第7章 ときめき♡キャンプファイアー
「か・・・しわぎ君・・・?」
この感触はぜんぶ私の超能力のなせる技。現実の委員長と私は、委員長が私の手を取っていて、じっと二人で見つめ合っているだけ。
切な苦しい・・・。
「あお・・・いちゃん・・・」
互いに名前を呼び合うのが精いっぱい。さっきから自分の心臓の鼓動がうるさいくらい。
ぎゅっと委員長が更に手に力を込める。
私もやっと右足が踏み出せる。
5センチだけ、2人の距離が縮まる。
そして・・・
一旦距離が縮まり始めた二人は、まるで磁石のように引かれ合い、
その唇が現実世界でもそっと重なった。
瞬間、想いがもたらした感覚と
現実の感覚が私の唇で会合し
一気に温かい光となって全身を巡るのが分かった。
これまでに感じた、どの性感よりも満たされる感触
唇しか触れ合っていないのに、全身を愛撫されているような安らかで、それでいて、震えるような快感・・・
「はああ・・・」
思わず声が漏れる。
そして、私は彼の身体に腕を回し、強く、強く抱きしめていた。
お腹の底から温かい何かが溢れてくるような、幸福感。
こんなの、初めてだ。
愛おしくて、たまらない・・・。
今度は私から、委員長の唇を吸いにいく。
とまらない・・・。吸い尽くしたい。
この人の、全てが欲しい。
私の全てを、あげたい。
入り混じって、一つになりたい・・・。
自然と涙が溢れてきた。
「あおいちゃん・・・。僕は・・・」
委員長が言う。抱きついたまま、私は無言で顔を上げる。
わからないけど、多分、私、今、ものすごく蕩けた顔をしていると思う。
鏡で見たらきっと驚くほどだろう。
「ん・・・」
一言発するので精いっぱいだ。
「あおいちゃん・・・好きだ」
「好きだ」の言葉が胸を打つ。本当の声だ。想いの声、私の心の声に変換された声じゃなく、本当の声。
「私も・・・」
ごく自然に言えた。言って、また抱き締める。
あふれてくる想い。
どうやって伝えればいいかわからないほど、嵐のような心の高まり。
「あおいちゃん・・・ずっと、ずっと、こうしたかった。ずっと、好きだった」
「うん・・・嬉しい・・・。私も好き。私も大好き」
そしてまた、キス。
この感触はぜんぶ私の超能力のなせる技。現実の委員長と私は、委員長が私の手を取っていて、じっと二人で見つめ合っているだけ。
切な苦しい・・・。
「あお・・・いちゃん・・・」
互いに名前を呼び合うのが精いっぱい。さっきから自分の心臓の鼓動がうるさいくらい。
ぎゅっと委員長が更に手に力を込める。
私もやっと右足が踏み出せる。
5センチだけ、2人の距離が縮まる。
そして・・・
一旦距離が縮まり始めた二人は、まるで磁石のように引かれ合い、
その唇が現実世界でもそっと重なった。
瞬間、想いがもたらした感覚と
現実の感覚が私の唇で会合し
一気に温かい光となって全身を巡るのが分かった。
これまでに感じた、どの性感よりも満たされる感触
唇しか触れ合っていないのに、全身を愛撫されているような安らかで、それでいて、震えるような快感・・・
「はああ・・・」
思わず声が漏れる。
そして、私は彼の身体に腕を回し、強く、強く抱きしめていた。
お腹の底から温かい何かが溢れてくるような、幸福感。
こんなの、初めてだ。
愛おしくて、たまらない・・・。
今度は私から、委員長の唇を吸いにいく。
とまらない・・・。吸い尽くしたい。
この人の、全てが欲しい。
私の全てを、あげたい。
入り混じって、一つになりたい・・・。
自然と涙が溢れてきた。
「あおいちゃん・・・。僕は・・・」
委員長が言う。抱きついたまま、私は無言で顔を上げる。
わからないけど、多分、私、今、ものすごく蕩けた顔をしていると思う。
鏡で見たらきっと驚くほどだろう。
「ん・・・」
一言発するので精いっぱいだ。
「あおいちゃん・・・好きだ」
「好きだ」の言葉が胸を打つ。本当の声だ。想いの声、私の心の声に変換された声じゃなく、本当の声。
「私も・・・」
ごく自然に言えた。言って、また抱き締める。
あふれてくる想い。
どうやって伝えればいいかわからないほど、嵐のような心の高まり。
「あおいちゃん・・・ずっと、ずっと、こうしたかった。ずっと、好きだった」
「うん・・・嬉しい・・・。私も好き。私も大好き」
そしてまた、キス。