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官能能力者 あおい
第11章 その人、藤宮透子さん
「あ、有難うございます。助かりました・・・」
「いや!ほんと、本当にごめんなさい。」

お姉さんは平謝りだ。そのあまりに必死な様子に
私は自然に笑いが漏れてしまう。

きっと、お姉さん、いい人なんだろうな。
そんな気がした。

「大丈夫です。身体は平気です。それに、もう、学校にも連絡しましたし」
てへへとなぜか私は照れ笑いしてまう。

「そう、よかった。」

ええ、じゃあ、さようなら。

立ち去ろうとした私の手をぐっとお姉さんが取る。

ええっ?

「待って!ぜひお詫びをさせて。お願い!このとおり!!」
また拝み倒してくる。
「せめて、パフェでも奢らせて。本当に申し訳ないことしたから」
勿論私は渋ったが、結局、私はお姉さんの押しに負け、駅前のカフェに行くことになった。

これが、私と司書のお姉さん(仮)改め藤宮透子さんとの奇妙な縁の始まりだった。
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