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官能能力者 あおい
第12章 官能テレパシスト 透子!?
「私、普段は、あのようなことは・・・そりゃ、仕事柄、ちょっとは・・・いや、大分かもしれませんが、考える?ことはあるのですが、でも、でも、実際には、私は、そんなことできる人もしてくれる人もいませんし・・・。ああ、こういう欲求不満が体内に蓄積して超能力が発現しちゃった?みたいな?ああ、そんな事はいいんです、いいんですけど」

「ちょ、ちょっと・・・落ち着いてください・・・」

「それで、私ってば、超能力が発現し、こ、興奮してしまい、つい、ついあのような行いを・・・すいません!ほんっとーにすいません。私ってば昔っから・・・」

超能力、超能力と連呼するのやめてー!

「透子さん!落ち着いてください!!」
ガシッと私は透子さんの肩に手を掛ける。
はっと、一瞬、謝罪の奔流が止まる。

「すいません・・・私、つい興奮してしまい・」
「いや・・・いいんですけど」

ちょっと落ち着いたのか、透子さんは一息ついて、コーヒーを飲む。
どうやら透子さんは先程の現象を「自分の超能力」と勘違いしているようだ。
うーん、どうしたものか・・・。

「超能力・・・のことなんですけど・・・」
「ええ、信じられないと思うんですけど・・・」
目を泳がせ、透子さんはうつむく。
「それ、私なんです・・・」
「そう、あなたなんです・・・って?」
「だから、私の能力なんです」
しばしの沈黙。
状況がよく飲み込めないようだ。

ぽくぽくぽくぽく・・・ちーん

「・・・えええ!!?」

考えがまとまったらしい。透子さんが驚愕の声を上げる。
「え!だ、だって・・わた・・・わたしが・・・ええ!!!?」

いや、まとまってないか・・・。
仕方がない・・・。

「あのですね・・・」
私は能力に目覚めてからこっちのことを簡単に(主として官能シーンをぶっ飛ばして)透子さんに説明した。

「なるほど・・・見られると、そこに込められている妄想を体感してしまうと・・・なるほどなるほど・・・」
「ええ、そうなんです・・・。実に、困ってまして・・・」
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