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官能能力者 あおい
第16章 淫語パニック
こうして迎えたMission3「下校時にデートに誘え」。これが実は超難しい。
なぜなら、男子は男子同士で群れて昇降口に降り、そのまま下校してしまうことが多いからだ。わずかな隙を見つけて、声をかけ、何らかの理由をつけて男子の群れから引き離し、そのうえでデートの約束を取り付ける、という恋愛初心者には超ハードルが高いスキルを要求されるのだ。

HRが終わる。
荷物を整理し、振り返る。
あああ、すでにバスケ君と高橋が委員長に群がっている。
あ、委員長立ち上がった。え?帰るの?帰っちゃうの?

オロオロしている間に3人連れだって教室を出ていく。
ま、まって〜
私は教室のドアに張り付き気配を消し、3人の後ろ姿を見つつ、なんとか隙をみつけようとする。その姿はさながら忍者のようだ。

隙・・・ない。

はあああ・・・。
半ば諦めていたところ、

「あ、柏木くん!」
3人組に後ろから声を掛ける女子の声。え?と顔を上げると、なんと美結が委員長に声をかけている。
「なんか、先生が教室で呼んでたよ?クラス委員のことみたいだったけど・・・」
「え?そうなの?分かった。ああ、ゴメン、渡邉、先行ってて」
そう言って、委員長は2人に手を振ってこっちにきた。
慌てて私は教室に引っ込む。
引っ込む寸前、にやりと、美結がこっちを見て笑った気がした。

美結、ありがとう!
私、頑張る!!

今日は部活も委員会もないせいか、クラスに残っている人はほとんどいない。これが最後のチャンスだ。
委員長が教室に入ってくる。
教室を見回して首を傾げている。
先生を探しているのだろう。でも、いるわけない。美結のでまかせなのだから。

「か、柏木くん・・・」
思いきって声を掛ける。
一瞬、委員長が顔を強張らせたような気がした。
え?どうして?
ああ、そうか、さっきのアレのせいか・・・。

私は発作的に委員長を抱きしめたくなった。
いいんだよ、いっぱい私でエロいこと考えていいんだよ!
って言ってあげたい!

そんなわけにいかないので、ぐっと堪える。
「あのね、柏木くん・・・。実は・・・」

頑張れ!あおい!
心の中で透子さんや明日香、そして、美結を思い浮かべる。
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