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官能能力者 あおい
第17章 ダブル♡デート 映画編
「どうしたの?・・・あおい・・ちゃん?」
私の様子がおかしいのに気づいて、委員長が声をかけてくる。
「え?いや・・・なんでもないよ・・・はははは」
笑ってごまかすしかない。
そんなアクシデントがありながらも、私達4人は映画館にたどり着いた。
いちおうこっそり後ろを伺ってみる。
黒尽くめの怪しい二人は、映画館の入口の自動ドア前でこっちを見ている。
何なんだ一体・・・。
夏休みにも入って、平日とはいえ街はそこそこ賑わっている。そんな中、こそこそして、バレていないつもりかもしれないが、あの二人組は周囲から明らかに浮いている。
「ええと、映画始まるまでまだ20分くらいあるんだけど。私達は飲み物や食べ物買ってこようと思うけど、あおいちゃんたちはどうする?」
ああ、そうか、たしかになにか欲しいかも。
「あおいちゃんはどうする?何か食べる?」
むー・・・
キャラメルポップコーンも捨てがたいけど、チュロスが気になる。
「チュロスかな?あと、ジンジャー・エール」
そうかーと委員長も考えて、
「じゃあ、僕もチュロスにしようかな。同じやつ。」
こうして私達は仲良く同じ注文をした。
ふと右隣を見ると、明日香とバスケ君はカップル用の二人前ポップコーンにキャラメルソースとチョコソースをトッピングしたものに、これまた大きめのカップに二つストローがささっているコーラを受け取っているところだった。
なに、この、ラヴ感。
謎の敗北感がある。
そして、何気なく左を見ると、2つほど離れたレジで、黒尽くめの二人が一人一つずつポップコーンとドリンクを受け取っているところだった。ちなみにふたりともポップコーンもドリンクもLサイズだ。
お前らも買うんかい!
そして、上映時間が近くなってきたので、スクリーンへ。
左から明日香、バスケ君、委員長、私と座る。別にこの4つの席だったらどう座ってもいいのだが、自然とこうなった。
何となく、男子二人が、自分の彼女(私が彼女に数えてもらえているなら)をもう一人の男子の隣に座らせたくない、という圧があったように思う。
席につき、明日香とバスケ君は仲良くポップコーンをつつき、顔を突き合わせてドリンクを飲む。
私達はチュロスをもむもむしながら、ジンジャー・エール。
一応
「おいしいね」
とは言ってみたが、大して会話は続かない。
えーん・・・。
私の様子がおかしいのに気づいて、委員長が声をかけてくる。
「え?いや・・・なんでもないよ・・・はははは」
笑ってごまかすしかない。
そんなアクシデントがありながらも、私達4人は映画館にたどり着いた。
いちおうこっそり後ろを伺ってみる。
黒尽くめの怪しい二人は、映画館の入口の自動ドア前でこっちを見ている。
何なんだ一体・・・。
夏休みにも入って、平日とはいえ街はそこそこ賑わっている。そんな中、こそこそして、バレていないつもりかもしれないが、あの二人組は周囲から明らかに浮いている。
「ええと、映画始まるまでまだ20分くらいあるんだけど。私達は飲み物や食べ物買ってこようと思うけど、あおいちゃんたちはどうする?」
ああ、そうか、たしかになにか欲しいかも。
「あおいちゃんはどうする?何か食べる?」
むー・・・
キャラメルポップコーンも捨てがたいけど、チュロスが気になる。
「チュロスかな?あと、ジンジャー・エール」
そうかーと委員長も考えて、
「じゃあ、僕もチュロスにしようかな。同じやつ。」
こうして私達は仲良く同じ注文をした。
ふと右隣を見ると、明日香とバスケ君はカップル用の二人前ポップコーンにキャラメルソースとチョコソースをトッピングしたものに、これまた大きめのカップに二つストローがささっているコーラを受け取っているところだった。
なに、この、ラヴ感。
謎の敗北感がある。
そして、何気なく左を見ると、2つほど離れたレジで、黒尽くめの二人が一人一つずつポップコーンとドリンクを受け取っているところだった。ちなみにふたりともポップコーンもドリンクもLサイズだ。
お前らも買うんかい!
そして、上映時間が近くなってきたので、スクリーンへ。
左から明日香、バスケ君、委員長、私と座る。別にこの4つの席だったらどう座ってもいいのだが、自然とこうなった。
何となく、男子二人が、自分の彼女(私が彼女に数えてもらえているなら)をもう一人の男子の隣に座らせたくない、という圧があったように思う。
席につき、明日香とバスケ君は仲良くポップコーンをつつき、顔を突き合わせてドリンクを飲む。
私達はチュロスをもむもむしながら、ジンジャー・エール。
一応
「おいしいね」
とは言ってみたが、大して会話は続かない。
えーん・・・。