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海風はエロスの匂い
第2章 2.海岸通りにて
俊作は後ろから尾行されているような気がした。足を止め海を眺めれば、その人も止まる。また歩き出せば、その人も歩き出すからだ。だが、その人がさっきカフェにいた女性とは気づいていない。誰か確かめたくても振り向く勇気もなかった。この海岸から車が通れる橋があり島へと続いている。その島の高い所に展望タワーが見えていた。

仕方なくコンビニに入り、後ろから通り過ぎるのを待った。すると女性はコンビニに入ってきた。すぐに俊作は店を出たが、尾行していたのがさっきの女性と分かった。声かけようかな。でも向こうもコンビニに用があるだけで尾行でなかったらどうしよう。すると女性のほうから声をかけてきた。

「さっきカフェにいた人よね?偶然ね?」
尾行でなく偶然を装っている。なら偶然でいいや。
「そうだけど。ああ、俺の顔見て泣いてた人ね?」
女性は笑った。可愛かった。
「俺、なんか悪いことした?したなら謝らないと」
「うん、した。元彼に似ているもん」
「それは悪かった。ごめん」
女性は笑った。
「元彼に似てるお詫びに夕日を見ながら食事でもどう?」
「いいけど」
「それにしても元彼に似て迷惑ということは浮気されて別れたとか?」
そこで女性はまた泣き出した。

少し間があった。

「死んだの。病気で」

少し間があった。

「悪いこと聞いちゃった」
女性は座り込み泣いた。
「俺さ、俊作って言うんだ。君は」
「綾香」
「じゃ、綾香、お詫びにあのお城に連れていくよ」
それは海岸沿いにあるラブホテルだった。










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