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《りな》
第3章 お風呂
かずやの唇に自分の唇が当たると


かずやの口が開く


りなも同じように口を開ける


先程までかずやの暖かい唇を感じていたが

口内に流れる冷たさが
火照った体をゾクリと冷やし
含んだミネラルウォーターはあっというまに無くなった


りなの物欲しそうな顔を
かずやは知っていた


無言で再びミネラルウォーターを口に含む


りなもまた目を瞑り
かずやから水を体内に入れる


ごくん…

ごくん…と


喉が潤うのがわかる



口が離れる


りなのとろんとした目が
かずやの笑みを出させる


『美味しかった?』

ニヤリとかずやはりなに問いかける


『うん… 冷たくて美味しかった♪』


りなのニコッとした笑顔に
かずやはキュンとした


『俺も欲しいなー』


と、りなにペットボトルを渡す


『えっ? えっ?』


と、りなは動揺するも

『はーやーくー♪』と目を瞑り
口をパクパクさせているかずやが可愛らしくて

ぐびっと口に水を含んだ。
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