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第1章 沙織

沙織は大手不動産会社に勤めている。実は同僚の祐未とはレズカップルである。社内では知っている者はいない。だからこそ上司の阿久沢は何とか祐未を物にしたいと思っていた。

沙織と祐未の２人は元々レズというわけではない。沙織はもともとスケベでネットで１人でAVを楽しみオナニーをしていた。彼氏がいる頃から祐未のグラマーな肉体に興味を持っていた。沙織が彼氏と別れた寂しさから祐未を襲ったとき男よりも女の体を知り尽くしている同性のほうが感じることに祐未は気付いてしまった。レズ関係はそろそろ１年だ。

「さあもう終わりにしよう」
阿久沢は２人に声をかけた。社内には３人しか残っていなかった。
「二人は明日から６日間GWだろ？予定はあるの？」
「いいえ」
二人は同時に返事した。しかし本当は二人でお互いのマンションを行き来して６日間濃密な日々を送るつもりだ。

「あ、ごめん。祐未さんこれだけ頼める？」
阿久沢は書類を渡した。
「どうしても４月中にやっておきたい」
「わかりました」
一緒に帰ろうとして立ち上がった沙織はどうしようかとしていると
「沙織さん、帰っていいよ」
阿久沢が言った。
「え、でも？」
「彼氏待っているんだろ？早く行きな」
沙織は仕方なく事務所を出た。