この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
月の裏で会いましょう-revised-
第9章 幽霊
「誰?」

怯えた声で、以舞が外に向かって言った。ドアは昴が閉め忘れて半開きになっていた。その向こうの廊下は、日の当たる個室と対照的に、暗く沈んでいてよく見えない。私は部屋の外を確認しようとして立ち上がると、以舞がものすごい力で服を引っ張って引き留めた。

「ダメ、行っちゃダメ」

以舞は声を震わせながら、ドアの隙間から漏れる暗闇をじっとうかがっていた。直後、近づいて来る何かから逃げるように体を反らせ、切羽詰まった声で以舞は叫んだ。

「…来ないで、来ないで、来ないで!」

ドアの向こうから近づいて来る人影などなかった。私はどうしていいかわからず、以舞の肩を抱いた。
/339ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ