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月の裏で会いましょう-revised-
第2章 初めての夜
どぎまぎしていると、マスターが、サービスだと言って洋ナシ型のグラスに注いだビールをカウンターに置いた。
「このビール、君の髪の色と似てるだろ。ベルジャンホワイト。最初の乾杯におススメだよ」
明るい黄金色の液体に、小さな気泡が光の粒になって弾けている。彼の髪色と見比べると、確かに似ている。グラスの向こうで、彼が照れ臭そうにうつむいたのが可愛かった。
ほんのりスパイシーな香りがする爽やかなビールを一口飲むと、彼が尋ねる。
「名前は?」
「空野咲良(そらのさくら)」
「俺は、明夜昴(みょうやすばる)。仲よくしよう」
昴は言って微笑んだ。
「このビール、君の髪の色と似てるだろ。ベルジャンホワイト。最初の乾杯におススメだよ」
明るい黄金色の液体に、小さな気泡が光の粒になって弾けている。彼の髪色と見比べると、確かに似ている。グラスの向こうで、彼が照れ臭そうにうつむいたのが可愛かった。
ほんのりスパイシーな香りがする爽やかなビールを一口飲むと、彼が尋ねる。
「名前は?」
「空野咲良(そらのさくら)」
「俺は、明夜昴(みょうやすばる)。仲よくしよう」
昴は言って微笑んだ。