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月の裏で会いましょう-revised-
第3章 再会(1)
フォレストの敷地へと繋がる門を抜け、宿泊客がチェックインなどの手続きをするフロント棟を通り過ぎ、連なる宿泊棟の前を進む。
その奥に、巨大なテントに覆われたテラス型のレストランがある。
裏口に乗り付けると兄はギアをパーキングに入れた。
「私のことはいいから、早く兄ちゃんの彼女に会わせてよ」
自分のことをそっちのけでいつも独り身の妹を心配している兄のほうが、かえって心配だ。
仕事はできるし、女性スタッフからの人気も高い。
身長182センチ、テニスで鍛えた体はほっそりと引き締まっている。キリリとした目元に意志が強そうな眉をしているけど、微笑めば甘く蕩けるように優しい。接客業のため肌も歯も、手入れを怠らずピカピカしている。
なのに、恋人も作らず生活は仕事一色。
その奥に、巨大なテントに覆われたテラス型のレストランがある。
裏口に乗り付けると兄はギアをパーキングに入れた。
「私のことはいいから、早く兄ちゃんの彼女に会わせてよ」
自分のことをそっちのけでいつも独り身の妹を心配している兄のほうが、かえって心配だ。
仕事はできるし、女性スタッフからの人気も高い。
身長182センチ、テニスで鍛えた体はほっそりと引き締まっている。キリリとした目元に意志が強そうな眉をしているけど、微笑めば甘く蕩けるように優しい。接客業のため肌も歯も、手入れを怠らずピカピカしている。
なのに、恋人も作らず生活は仕事一色。