この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
月の裏で会いましょう-revised-
第20章 月の裏側へ(1)
仕事を終えた夜、砂浜に座って月を見上げ、そんなことを思っていた。
濃紺の空には星々が輝いている。近くの星と遠くの星が区別できるくらいに、空には深い奥行きがあり、じっとみていると吸い込まれてしまいそうだ。
私は星空を見上げるのがとても好きなようだった。以前もこうして夜の煌めきに心を奪われていたのだろうか。フォレストのあたりの夜空も、とても美しいと聞く。
何か、星々の瞬きの中に、いい記憶があるのかもしれない。
───それはどんな記憶?
聞く相手は、どこにもいない。もちろん誰も、答えてくれるはずもない。大好きな人と見ていたのだろうか。そんな相手がいたような気がする。
濃紺の空には星々が輝いている。近くの星と遠くの星が区別できるくらいに、空には深い奥行きがあり、じっとみていると吸い込まれてしまいそうだ。
私は星空を見上げるのがとても好きなようだった。以前もこうして夜の煌めきに心を奪われていたのだろうか。フォレストのあたりの夜空も、とても美しいと聞く。
何か、星々の瞬きの中に、いい記憶があるのかもしれない。
───それはどんな記憶?
聞く相手は、どこにもいない。もちろん誰も、答えてくれるはずもない。大好きな人と見ていたのだろうか。そんな相手がいたような気がする。