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月の裏で会いましょう-revised-
第20章 月の裏側へ(1)
「一時間前、飛行機で島に着いた」

「一人で来たの?」

昴は唇を噛んでうなずいた。

私を追いかけてここまで来てくれたと思うと嬉しさで再び涙がこみ上げてしまいそうだった。

家族の誰と触れ合っても、心は揺れ動かなかったのに、昴だけは、私の情動を激しく揺さぶってくる。

───私はこの弟をとても大切に思っていたのだろうか。両親や、陸翔以上に。


「一人で来た」
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