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月の裏で会いましょう-revised-
第20章 月の裏側へ(1)
昴はぽつりと言った。言葉数の少ない昴からは、彼の思いを推し量ることができなかった。


私は閉店したバーに再び忍び込み、スミノフアイスを二本持ちだして昴をデッキチェアに座らせた。

「どこから来たの」

「T県」

「遠くから来たのね。ここにはしばらくいるの?」

「二泊くらい」

「・・・一緒に来る彼女さんとかはいないの?」

昴は答えず、細い瓶を傾けて飲み干し、ため息をついた。

「大好きな人はいるよ。でもその人も今、長い旅に出ちゃってる」

「そうなんだ。自由な人なのね」

「優しくて、強い人だよ」

「そう」

昴は星を見上げて、ゆったりとほほ笑んでいる。
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