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月の裏で会いましょう-revised-
第4章 再会(2)
今や重役のひとりとして活躍する雲の上のような存在だけど、私の前ではやんちゃな高校時代そのままの言動で接してくるのが嬉しい。
「ちょっと咲良、さっき陸翔くんから、昨日は妹が世話になりました、って言われたんだけど」
恵にじっと見つめられ、私は気まずさにうつむいた。
「ごめん」
「大丈夫。大事な咲良をちゃんとお預かりしてましたよ、って言っといた。で、どこいってたの昨夜?男?」
恵は私の肩に腕を回して壁際に誘導し、耳元で問い詰める。
「まあ、そう」
「ついに?どんな男」
「ちょっと咲良、さっき陸翔くんから、昨日は妹が世話になりました、って言われたんだけど」
恵にじっと見つめられ、私は気まずさにうつむいた。
「ごめん」
「大丈夫。大事な咲良をちゃんとお預かりしてましたよ、って言っといた。で、どこいってたの昨夜?男?」
恵は私の肩に腕を回して壁際に誘導し、耳元で問い詰める。
「まあ、そう」
「ついに?どんな男」