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月の裏で会いましょう-revised-
第4章 再会(2)
高校時代から知っている恵が、私の唇の端が緩んで頬が赤くなるのを見逃すはずがなかった。恵にはごまかせないと思って白状する。

「それがさ、その、相性っていうのかな、すごくよくて」

呟くと恵は身悶えして見せた。

「やーん、まじで、その話詳しく」

昴は、多くを話さなくてもこちらの意図を汲む察しの良さがあった。

初めはそれは多くの人が昴に対して感じる印象なのかとも思ったが、私と昴との間にだけ特別に通じ合う何かがあるのだと感じたのはベッドで抱き合った時だった。

何も言わなくても昴は、私が求めるものを感じ取って与えてくれた。それはこれまでの数少ない経験の中でも初めてのことだった。
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