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月の裏で会いましょう-revised-
第4章 再会(2)
道路の脇を平らにならした、車が数台止められそうな場所に、木製の柵が渡されている。
見下ろすと「フォレスト」の敷地の横に大きく広がる遊園地「スカイパーク」の灯りが輝いて見えた。その上空には星。人工的な夢の国の灯りなどとは比べ物にならないくらいの無数の光が濃紺の空で煌めいている。
眺めがいい場所だけど、わざわざここまで足を運ぶ観光客は少ない。フォレストの敷地を通り過ぎない限りは、長いけもの道を上ってこなければたどり着けない場所なので、地元民も、スーパームーンなど特別な夜空が広がるような晩でないかぎり滅多に上がってくることもない場所だ。
星が眩しいくらいに輝いている。まるで星の光のシャワーだ。
昴が私の手を引いて、抱き上げるようにして幌を外した荷台に乗せた。
ビール樽が一つあるだけでがらんとした荷台は、滑り止めのゴムシートが敷いてあって、昴はその上に分厚い毛布を何枚も敷いて仰向けに寝転んで空を仰いだ。