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♥crack an APPLE♥
第1章 Welcome to CRUSH!
「水望(みなみ)さん、分量これくらいでいいですか?」
「あー、ちょっと多い! もっと薄くていいよ、これは貴重だから大事に使わないと。それにこれは少量で十分効果あるからね」
最近はとっても物騒で。
悪魔とか、モンスターとか、そんなものがたくさん世界に溢れている。
そんな世界だから、「エクソシスト」という職業につく人が街にはたくさんいた。
高塔巴月(たかとう はづき)もその一人。
……とはいってもまだまだ見習いで、こうして水望というエクソシストを師と仰いでいる。
「そうそう、あとは……これをちょっと入れて……」
「あっ」
今は聖水のつくり方を教わっているところだった。
巴月が上手く材料を調合させたところで、水望がひょいと巴月の肩ごしに新たな材料を入れる。
とん、と微か体が触れた瞬間、巴月は反射的に逃げてしまった。
「ん? どうしたの、巴月」
「い、いえ……なんでもないです」
ドキドキと高鳴る胸を抑えて巴月は水望になんでもないという顔をしてみせる。
――そう、巴月は水望に恋をしていた。
「あー、ちょっと多い! もっと薄くていいよ、これは貴重だから大事に使わないと。それにこれは少量で十分効果あるからね」
最近はとっても物騒で。
悪魔とか、モンスターとか、そんなものがたくさん世界に溢れている。
そんな世界だから、「エクソシスト」という職業につく人が街にはたくさんいた。
高塔巴月(たかとう はづき)もその一人。
……とはいってもまだまだ見習いで、こうして水望というエクソシストを師と仰いでいる。
「そうそう、あとは……これをちょっと入れて……」
「あっ」
今は聖水のつくり方を教わっているところだった。
巴月が上手く材料を調合させたところで、水望がひょいと巴月の肩ごしに新たな材料を入れる。
とん、と微か体が触れた瞬間、巴月は反射的に逃げてしまった。
「ん? どうしたの、巴月」
「い、いえ……なんでもないです」
ドキドキと高鳴る胸を抑えて巴月は水望になんでもないという顔をしてみせる。
――そう、巴月は水望に恋をしていた。