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♥crack an APPLE♥
第6章 さあさあご覧になって
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「秋埜……ねえ、秋埜! 今、どうなってるの? これ、はずして……!」
「さてこの少女、なんとエクソシストの修行中なんだとか! いやー、なんとも皮肉なことに、狩るべきヴァンパイアにこうして捕らわれちゃったわけですが!」
「秋埜……聞いてるの!?」
目を覚ませば、世界は真っ暗闇だった。
目隠しをされているのか、何も見えない。
もうわかりきったことではあるが、服は着せられていない。
手は頭上に拘束され、そして脚も開脚するように上から吊るされている。
秘部が丸見えになってしまうその体勢が恥ずかしくて、巴月は身悶えする。
そして。
巴月が今、こんなにも恐怖を感じているのは、もう一ついつもと違うところがあるからだ。
人の声がする。
それも、大勢の。
どういうこと。
私はこんな格好をみんなの前にさらけだしているの……?
今の自分の状況に、巴月は絶望しか感じることができなかった。