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♥crack an APPLE♥
第6章 さあさあご覧になって

***

「秋埜……ねえ、秋埜! 今、どうなってるの? これ、はずして……!」

「さてこの少女、なんとエクソシストの修行中なんだとか! いやー、なんとも皮肉なことに、狩るべきヴァンパイアにこうして捕らわれちゃったわけですが!」

「秋埜……聞いてるの!?」



目を覚ませば、世界は真っ暗闇だった。

目隠しをされているのか、何も見えない。

もうわかりきったことではあるが、服は着せられていない。

手は頭上に拘束され、そして脚も開脚するように上から吊るされている。

秘部が丸見えになってしまうその体勢が恥ずかしくて、巴月は身悶えする。



そして。

巴月が今、こんなにも恐怖を感じているのは、もう一ついつもと違うところがあるからだ。



人の声がする。

それも、大勢の。



どういうこと。

私はこんな格好をみんなの前にさらけだしているの……?



今の自分の状況に、巴月は絶望しか感じることができなかった。

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