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私はまだ女でありたい
第1章 温泉
「先生、もっと……」

「結月ちゃんのおまんこ、本当に気持ちいいよ。」

涼君は、激しく腰を振る。

それが夫に見えた。

「中に出すよ。」

「あぁ……ダメェ……」

「受け取るんだよ。男が女の中に精子を出すのが、セックスだからね。」

「ああん。」

「ほら、感じて。」

その瞬間、結月の身体が反り返る。

「ああっ!出されてる……先生の精子……」

結月の顔が、紗菜さんに見えた。

「かわいいよ、結月。」


ー きれいだよ、紗菜 -


私は、ふらふらと自分の部屋へたどり着くと、ベッドに横になった。

女は、男に精子を出されて、花を咲かせていく。

なのに私は、何もない。

女じゃない。
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