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9歳差のジレンマ
第3章 俺と間宮と晴菜と亮
亮といい佐藤君といい
俺が晴菜を好きかもと意識したとたんに出てきやがった。

それとも、今まで俺が晴菜の周りを
気にしなかっただけか?

あ~~~~
もう1回寝よう。
頭がすっきりしねぇ!

でも、寝られるはずはなかった。
なぜなら・・・・・
亮と晴菜がずっと帰ってこなかったから。


亮と晴菜が23時ごろ
こっそり帰ってきた夜から
俺はうだうだと考えていた。

もしこんな話を飲んでる時に友達から聞いたら
「いい加減にしろよ!」と
椅子を蹴っ飛ばして店を出ているところだ。

それなのに、雄二はニヤニヤ笑ってばかりで
俺の話を静かに聞いていた。

「高校教師は周りが高校生だろ~?
浮いた話がなくてね~。
ま、浮いた話があっても高校生レベルだからな。イマイチつまらないんだよな・・・
あっっ!お前の恋愛も高校生レベルか?」

何も言えない俺にさらに追い討ちをかけてきた。

「高校生のころのほうが大人びた恋愛してなかったか?」

悪かったな!

あれは、大人びた恋愛をしていたんじゃない。
相手に本気じゃなかったんだ。
今思えばそうだ。
相手に本気じゃないから
クールでいられる。
相手に本気じゃないから
カッコつけられる。
相手に本気じゃないから
余裕でいられる。

晴菜のことは今までのどの彼女よりも本気だ。
付き合っていないオンナに
本気だと断言するのも変な話だけどな。

「んで?姫ちゃんに手ぇだせるの?」

こいつは何でえげつない言い方しかできないんだ?




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