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9歳差のジレンマ
第4章 俺だけの晴菜
精神力を使い俺は静かに晴菜を引き剥がした。
「ごめ・・」
言葉にならない言葉をとにかく口から吐き出した。
「ごめん。こんなことするつもりじゃなかった」

そんな俺をじっと見つめていた晴菜が静かに口を開いた。

「じゅん」
え?
「純」
生まれて初めて、晴菜に名前を単純に呼び捨てされ
俺の中の兄という部分が吹っ飛んだ。

「純。私のこと嫌い?」
「・・・いや・・・。好き」
「それは妹として?」
「違うよ。オンナとして」
「じゃぁ・・・」

「純。抱いて?」

はるな。

「純。私を純のものにして?」
「晴菜」
「お願い。抱いてほしいの」

そんな言葉を好きなオンナに投げかけられて
何もしない男がいるだろうか?

そこまで言うと晴菜は再び俺の腕の中に飛び込んできた。
ゆっくり、ゆっくりと
壊れないように俺は晴菜にキスをした。
だんだんと深くなるキスに
晴菜はさっきのように色っぽい声でつぶやいたけど
さっきのように「純にぃ」ではなくて
俺のことを「純」と呼んだ。

その声に反応した俺は
晴菜を妹だと思う部分を捨て去った。

晴菜を抱きしめていた手が
ゆっくりと晴菜のパジャマのすそから入り込み
じかに晴菜の肌をさすった。

そして、その手は段々と上に上がっていって
晴菜の胸をさわり始めた。



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