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年上主義
第8章 図書室遊戯①

それから伊藤先輩を思い出す度にその激痛は胸を貫き
心の深い部分に傷をつけて行った

その日は後輩男子と受付だった
貸出も殆どのメンバーが終わり
僕は一人、貸出禁止エリアの掃除をしていた

貸出禁止な書物たちは図書室の奥の立ち入り禁止区域に並んでいる
殆どの本は傷みが激しく修繕が終わっていないものだ

奥から出口に向かって掃き掃除をしようと思っていた僕は一番奥に人の気配を感じて覗き込む

見えたのは伊藤先輩の後ろ姿だった
彼女もまた覗き混んでいるのか本棚に隠れているようだ
後ろから見たら丸見えだけど
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