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第1章 電車通学①

恐らく鞄だとしてもそこに当たる、そのもの自体が不快感だったのだろう

位置を少し動かされ割れ目に添う場所から外れてくれたのはありがたいが、圧迫感はますます強くなる

そして抜け出すチャンスはやってきた
駅に着くと一気に人が流れ出て行き電車の中はスカスカになる
今だと離れようとすると腕を捕まれる

一瞬にして身体中が凍りついた
腕を掴んでいたのは、今まで布越しとは言え性器を押し付けていた女性

このまま腕を挙げられて『痴漢』だと言われる事は容易に想像出来るし、それを否定も出来ない

（終わった…）