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年上主義
第5章 夜の星①
「手伝いますよ、重かったんじゃないですか?」
声と手をかけた所でやっと俺に気付き顔を上げる小林さん
「佐々木さん!ごめんなさい!良いの良いの!ここまで来たら後少しだし!」
慌てて手を振るが見た目程重くはない
スチール棚なんてそんなものか
「後少しだからこそ任せてくださいよ」
笑顔で持ち上げると喜びに申し訳なさが交じった笑顔で答えてくれた
重くはないと言ってもそこそこの大きさはエレベーターの中を一杯にするには充分で途中の階で止まったら苦笑して頭を下げるしかない