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わたしの彼は 甘くて強引
第9章 紳士な意地悪は如何ですか?

――――
「あなた達が今見たとおり、彼女は俺の大事な女性だ」
「……!!!」
「俺は部外者じゃない…わかったかい?」
翔は彼女の肩に手を回して庇うように引き寄せた。
言葉を失って固まる多恵
気まずそうに舌打ちをした二人組
その中で、翔は再び名刺を取り出すとそれを手渡した。
「わかったら今後は彼女ではなく俺に話をつけて下さい」
「……うッ」
名刺に書かれた
《法律事務所》という文字に
男たちは過敏に反応する。
「ではさようなら」
「…っ…くそッ…」
悪態をついた二人は悔しげにその場を後にすると、わざと大きな足音を立てて階段を降りていった。

