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わたしの彼は 甘くて強引
第9章 紳士な意地悪は如何ですか?

「あの子と二人で暮らしてきて…後悔ばかりしてきました」
「……」
ジャガイモをつぶし終わった翔はそこに輪切りのキュウリとハムを入れる
「一緒に遊んでもやれない、好きな物も買ってやれない…。こんなことなら……」
こんな我慢ばかりの生活をさせるぐらいなら、産まない方が良かったのかもしれない
そんな風に考えたこともあった。
「…でも今の幸せそうなあの子を見ていると嬉しくなります。あなたのお陰なんです」
「…俺のお陰…?」
それを聞いた翔は、サラダを混ぜる手を一旦止めた。

